展覧会
10年12月3日fri、4日sat、5日sun、11日sat、12日sun
12:00-19:00(12日は18:00まで)
個展 - 白磁と陶器

山形県で器作りを仕事としている今野さん。その器は飾りたてるところがなく懐が深い、と思います。

今野さんの器に料理を盛るとき、器が作り手の手をすっと離れ、どんな料理を大らかに受け止めてくれます。日々の道具だから一歩引く、使う人の気持ちに一歩寄る。そんな懐の深さに作り手の思いを感じ、心を静かに動かされます。この器を自然と手にとり、長く付き合っていきたくなるのはそのためでしょう。

東京初の個展となる今回、今野さんから1人でも多くの方へ、器を通した手触りが伝わっていくことを心から願っております。

●特別企画 「器が生まれる風景」今野さんのお話会●


今回の個展直前まで、54時間ほど焼かれていた薪窯による土ものの器が中心に並びます。
薪による器は、唐津焼の釉薬を使ったもの、刷毛目、黒い器、壷など。同じものは一つもなく、どれも生き生きとした表情。その他、灯油窯による粉引や白磁も何気ない美しさ。
左より。輪花の粉引、今野さんらしいいやらしさのない上品さ。李朝を模した象嵌の器。薪窯で焼いた飯碗は、すすのかかり具合が渋く静かで深い味わい。小さな花器は釉薬に地元の土を混ぜているため、焼き締めのような仕上がり。野の花を生けたいです。
これだけの器が並ぶ機会はなかなかありません。土ものや古いものがお好きな方にも、土ものにあまり慣れていない方にも、ゆっくりとご覧頂けたらと思います。

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